「いい顔をつくる」というのは美人になるという意味ではありません。美人になりたければエステや化粧品で強引にキレイに見せることができます。ですが、このような人工的な作業だけで「いい顔」ができるわけではありません。
昔、合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンが「人は40歳を過ぎたら、自分の顔に経験や思想、品格などのすべてが反映される。」と言ったそうです。あなたも美しく年齢を重ねるために、「いい顔作り」を実行しましょう。
「いい顔づくり」ができれば、良好な人間関係が構築できます。つぎに健康になることができます。明るいポジティブな心がうまれ、積極的で前向きな人生を築いてゆけるのです。そのためにまず、顔とは何かをいろいろな角度から考えてみましょう。
「顔」は心と身体の状態を示すモニターです。パソコンのモニターと同じで、作業(生活)する内容がそのまま表れます。人間の顔もたとえば体調がよくないとき、その状態が顔に、しかも顔の表面だけでなく顔の内面(口の中)にも表れます。舌がただれたり、はれたりして、同時に目元やあごなどに不自然な緊張がでます。
さて、顔と全身の関係というとまず「姿勢」を思い浮かべます。姿勢の悪い人はあまり顔に生気がありません。ご存知のように背骨には脳からシッポのような神経が出ています。脊髄ですね。脊髄は脳の一部なのに、私たちは案外そのことを意識していませんね。脳も脊髄も、同じく全身の司令塔です。「脳は背中にもある」と考えてください。背骨を曲げない日ごろの心がけ・・・これはバックボーンを曲げない生き方につながってくるのです。
「あいつはバックボーンがしっかりしている」という場合、これには姿勢と信念のふたつの意味があります。身体の動きや状態は、すべて「心」の表れです。ちょっとしたしぐさからも、その人の心の気持ちを知ることができます。ですから、もしあなたが落ち込んでいるなら、反対に意識して姿勢を正すようにしましょう。そうすれば、姿勢=形にひきずられて、気持ちも少しずつよい方向に変わってくるでしょう。
もともと、つくり笑いだって悪いことではありません。意識して笑顔を作るべきです。「笑いが免疫力を高める」というのはいまやテレビや結構番組でしょっちゅう聞きますね。なぜでしょう?脳内モルヒネが出るから?それもありますが、わたしの答えは別にあります。わたしの答えは「笑いは積極的な呼吸運動だから」です。つまり内臓系の運動。内臓系の運動なんて、そうそうないですよ。笑うと同時にほぼ全身の筋肉系や神経系が運動します。血管系、リンパ系なども活性化されます。
笑顔を作ることは「笑いモード」へと全身の機能をシフトさせる「運動」です。だからもう「笑わなくちゃ」。
笑ってる場合ですよ。